漢方薬と西洋薬(新薬)の違いは、
漢方(東洋)医学と西洋医学の“健康や病気の考え方”が違うことと関係しています。
[西洋医学]
・人体は多数の部品(臓器や組織)の集合体
・病気はどこか一つの部品の故障、異常
・この故障ごとに治療を行おうと考える
[漢方(東洋)医学]
・多数の臓器、器官が密接に関連した生命体
・部分的な症状だけでなく、平常時との違い(異常)を重視
・証(体質)に合わせた薬で、体全体の回復を目指す
“便秘”で考える西洋医学、漢方医学の違い
上の説明ではわかりずらいかもしれませんね。
具体的に“便秘”を例に挙げてみます(^O^)/
[西洋医学的に考える“便秘”]
→腸が動いていないから、便が出ない
→腸の動きを促進する薬を処方
→無事に排便!OK!
[漢方(東洋)医学的に考える“便秘”]
→腸が弱っているから、便が出ない
→腸の動きを良くするだけでなく、体質に合わせて温めたり、
腸に水分や油膜を集める効果のある生薬も配合した薬を処方
→便の出やすい強い腸になった!
薬を止めても出るね!OK!
この違い、伝わりましたか??
あなたは総合風邪薬?それとも葛根湯?
昨日の朝、日テレの「スッキリ」を見ていると、
ちょうど番組内のスッキリTOUCHでも興味深い特集がされていました!
~医師59人に聞いた 風邪の治し方~
その気になる答えはコチラ!
1位 寝る
→睡眠時間の目標は7時間以上。
風邪の特効薬はないので、体力の回復に努める!とのことですね。
2位 薬を飲む
→葛根湯を発症後1~2日のうちに服用。
多くの医師が、飲む薬は“葛根湯”と答えたそうです!体を温めることが大切!
3位 食事
→チキンスープで免疫力UP
番組では、鶏胸肉に多く含まれるカルノシンやアンセリンが免疫をサポート!と伝えていました。人間の体は食べたものから出来ています。普段から栄養価の高い食生活を心がけたいですね!
番組内では、西洋薬の総合風邪薬を飲んだ時と、葛根湯を飲んだ時の違いについても言及していました。
一般的な風邪には特効薬がないので、総合風邪薬には風邪の諸症状を和らげる成分しか入っていません。
のどの痛みを緩和する、鼻水を緩和する、発熱を解熱させる、といったことです。
風邪自体を治しはしないけれど、これら諸症状が緩和されただけでだいぶ楽にはなりますよね。
一方、葛根湯は、身体を温めて発汗をうながし熱を下げるといった効果があります。
熱が上がっていくときは、身体は自らの免疫力を上げて戦おうとしているときです。
葛根湯をお湯割りで飲んで、身体をより温めることで、免疫力をあげて治してしまおうという感じですね。
初期症状のうちに、総合風邪薬、葛根湯のどちらかを飲めば風邪を長引かせることは少ないという結果が出ていましたが、葛根湯服用時の方が、数%はより長引かせにくいという結果でしたよ!
メロディ薬店ではこういった話をよくお客様にもお伝えします。
「あのおばちゃんよう喋るわ~」と思われていることでしょう…( ´艸`)
「西洋医学は病気を治す。漢方(東洋)医学は病人を治す。」と、よく言われます。