胃に優しい生活をしよう
食べ物を貯蔵、消化してくれる重要な働きを持つ大切な器官である胃。
歳を重ねるにつれて、胃もたれなど胃の不快な症状を感じる方が増えていきます。いつまでも和洋折衷さまざまなお食事を楽しめるように、日頃から胃をいたわる生活を心がけましょう。
胃が荒れる原因は?
暴飲暴食、喫煙、寝不足、アルコールの飲み過ぎ、コーヒー・紅茶・緑茶などのカフェインを含むものの飲み過ぎ、脂っこいもの、熱いもの、冷たいもの、辛いもの、塩気の多いもの、甘いもの、硬いものの摂りすぎ、不規則な食事時間、薬の副作用、水なしで薬を服用したとき、ストレスなどです。
薬屋としてしっかりお伝えしたいのは、お薬の飲み方について。薬を水なし、又は少量の水で飲むと、薬が食堂で引っかかって溶けたり、薬の濃い成分が胃の粘膜を刺激します。薬は必ずコップ1杯の水で飲むようにしましょう。冷たいお水よりは、常温や白湯がよいですね。
胃を守るために食事で注意すること
1日3食、バランスのよい食事をよく噛んで食べる!
胃の荒れの予防には、規則正しい食事をすることが基本です。夜更かしをし、夜中にお酒を飲んだり食事を摂ったりして、食欲がわかないために朝食を抜く、というのが最も胃に悪いパターンです。
長時間胃を空っぽにすると、胃液だけが分泌され胃粘膜が荒れるので、1日3食決まった時間に食べるように心がけましょう。食べ過ぎると、胃壁が過度に広がり胃の収縮力を低下させ、消化不良を起こすので要注意です。
胃を守るために日常生活で注意するポイント
①精神的ストレスをためない
現代社会でストレスを避けるのは難しいことです。ストレスと上手く付き合うためには、仕事や人間関係に対して悲観するのではなく、「どうせやるなら楽しくやろうっ!」という前向きな気持ちを持つことです。
特に胃炎などでよくお困りの方は、些細なことを気にし過ぎたり、短気になりがちなので要注意。嫌なことがあった後は、家族や友人に話をするなどで気分転換して、なるべくその日のうちに忘れることが大切です。
②十分に睡眠をとる
睡眠不足も胃が荒れる原因になります。睡眠はストレス解消法としてもとても有効なので、毎日、十分に睡眠時間をとるように心がけましょう。また、神経をあまり使わないようにし、精神の安定を心がけることも大切です。
③便秘を解消する
便秘は食欲不振を招き、発がん性物質などの粘膜への作用を強める危険があります。便意を我慢せずに、正しい排便習慣を身につけることがとても大切です。