女性が長く付き合う“月経”のしくみ、今一度再確認しましょう!

女性は、初潮から閉経までのおよそ40年間、月経(生理)を経験します。
これは女性のからだが、毎月ごとに妊娠のための準備をしているからです。

月経(生理)が来るということは、
(正しくホルモンが分泌されていれば)排卵があり、
子宮内膜の準備もできているということです(^^)

子宮内膜って???
body_shikyu上のイラストで示す部分が子宮内膜です。
子宮内膜は、受精卵が着床する大切な場所。
いわば受精卵、赤ちゃんのベッドです(*^_^*)

女性のからだは、ホルモンの働きで毎月ごとに排卵し、
この子宮内膜を厚くすることで受精卵を迎える体制をつくります。
妊娠が成立しないと、厚くなった子宮内膜ははがれ落ち、血液とともに体外へ。
これが、月経(生理)になるのです。

すごーくざっくり説明したので、次はきちんと説明しますね。

月経(生理)のしくみ
①脳視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が分泌される。
GnRHの刺激を受けた脳下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌される。
③卵胞刺激ホルモンが卵巣を刺激し、いくつかの原子卵胞が成熟して成熟卵胞になる。
④成熟卵胞によって卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、その働きによって子宮内膜が増殖して厚くなる
⑤卵胞ホルモンが一定量分泌されると、黄体化ホルモン(LH)が脳下垂体から分泌される。
⑥黄体化ホルモンの働きにより、成熟卵胞が破裂して中から卵子が飛び出し、卵巣の外へ(排卵)
⑦卵子が飛び出した後の卵胞は黄体となり、黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌。黄体ホルモンの働きにより、子宮内膜は受精卵が着床しやすい状態になる(妊娠準備完了!)。
⑧妊娠が成立しないと、黄体はしぼみ、黄体ホルモンの分泌がストップ。それを受けて、子宮内膜ははがれ落ち、血液とともに体外へ(月経)
排卵

毎月、ある程度決まった周期で生理がきていますか?
月経周期とは、上の①~⑧をおおよそ28日周期で繰り返すことをいいます。
生理が止まったり、数か月おきにきたり、不順になっていませんか?
月経周期が25日以内や40日以上、持続日数が3~7日から外れているなど、一定の間隔でない場合は月経不順と考えられます。
婦人科で受診をして、からだの状態を確認しておきましょう。

しかし、月経は環境やストレス、無理なダイエット、体調変化などの影響を受けやすいものです。
ホルモンバランスの乱れが原因になるので、規則正しい生活習慣を心がけたいですね。

 

家庭でできる手当て

食事:鉄分とタンパク質、鉄分の吸収を良くするビタミンCを積極的に摂ろう!
生活:普段から足腰を冷やさないようにしよう!

女性のからだのしくみ