妊活・妊娠中の方が飲む『葉酸サプリ』。葉酸サプリの選び方(^^)

今日は少し、いやだいぶ、難しい内容を書きますφ(..)

内容は、葉酸について!
妊娠したら「飲まなきゃ!」とほとんどの方が感じるであろう『葉酸サプリ』。
葉酸は、お腹の赤ちゃんの成長に不可欠な物質なので、妊娠初期の段階からしっかり摂りましょうという内容を雑誌やネットの情報などでよく見ると思います。

天然の葉酸、人口の葉酸

葉酸はDNAのメチル化(遺伝子をオン・オフにするプロセス)及びDNAの修復や合成に欠かせません。胎児の成長期等に膨大な数の細胞が分裂して急成長する時期には極めてなくてはならない物質です。
この葉酸は2つに分けられます。
①Folic Acid(葉酸)←未活性化(人工)
②Folate(葉酸塩)←活性化(天然)
人工葉酸と天然葉酸塩では人工葉酸の方が生体吸収率が高いと言う利点があります。
しかし、人工葉酸と天然葉酸塩では体内で新陳代謝のされ方が両者の間では大きく異なります。
天然の葉酸塩は、小腸内で代謝されるとテトラヒドロ葉酸塩(THF)に変換されメチル化します。
人工葉酸は、最初に肝臓の中で還元されメチル化され、ここでは葉酸を身体が利用できる活性化HF形態に変換するために酵素ジヒドロ葉酸塩(DHF)還元酵素が必須です(THFは血液脳関門さえ通過するので、葉酸塩が神経障害に対して効くことを説明できる一つの要因)。胎児の成長に必須な成分、葉酸

人工葉酸の注意点


Folic Acid(人工葉酸)は、肝臓で生理活性の高い「メチル葉酸塩」に変換されないと体内で利用されません。
ところが変換する遺伝子に異常があって、「Folic Acid(人工葉酸)」を「メチル葉酸塩」に変換できない遺伝子異常の人がいます。日本人の40~50%にその遺伝子異常があると言われています。この遺伝子異常があると、葉酸が上手に代謝されない事になるので葉酸不足になり、ホモシステイン代謝が進まず血液中にホモシステインが溜まっていき高値が続くと脳梗塞や動脈硬化、アルツハイマー、パーキンソン病、高血圧のリスクが高まります。

葉酸塩はがんリスクを下げ、人工葉酸はこれを上げる

葉酸塩はDNAメチル化に欠かせませんが、だからといって人工葉酸も同様の機能を果たすことは意味していません。
天然葉酸塩は乳がんや子宮がんを予防する一方、人工葉酸で摂取するとその接種後に結腸直腸がんが増加していることと相関性があります。
不活性な人工葉酸を毎日摂っていた女性は閉経後の血中に残留しており、ホモシステインの濃度が高い場合は自然のキラーセルが減少していることを研究でも確認しています。

脳健康のための天然葉酸塩とビタミンB群の重要性

奇形児防止や農薬関連ASDリスク低減以外にも、十分な天然葉酸塩(他のBビタミンと共に摂る、特にB6と
B12)を摂ることは鬱やアルツハイマー病の予防のためにも重要です。
作用機序の1つは、脳が萎縮していると濃度が高くなる傾向にあるホモシステインの抑制です。これらのビタミンBが不足するとホモシステイン濃度が上がります。逆に、天然葉酸塩、B6、B12を十分摂ると、ホモシステイン濃度が下がります。
さらに最新の研究では天然葉酸塩(Folate)の中でも生体活性が有るものと無いものがある事がわかってきました。天然葉酸塩(Folate)を含むサプリメントを求める際は、よく注意しなければなりません。生体活性形態のこの物質は非活性型メチルフォレートと区別がつきにくい名称で呼ばれるからです。

天然葉酸塩(Folate)サプリメントを求める時の注意

おすすめ
 L-メチルフォレート6(S)-メチルフォレート生体活性がある形態のビタミンB9です。
 これらの活性化形態の物質にはこの他メタフォリンとクアトロフォリックが存在します。

要注意
 D-メチルフォレート6(R)-メチルフォレートは生体活性がなく、避けるべきです。
 天然葉酸塩でも正確な形態を明言せず「天然葉酸」や「メチルフォレート」、「5-MTHF」としか言えないサプリメントにはご注意ください。
葉酸チャート

POINT

L-メチルフォレートや6(S)-メチルフォレート、メタフォリン、クアトロフォリックを含むことを明言した物を選びましょう!

牛黄カプセル

棗参宝(そうじんほう)

天然の葉酸やその他ミネラルが摂取できるのでとってもおすすめ!棗(なつめ)は、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル、葉酸やナイアシンなどのビタミンB群、食物繊維などが群を抜いて豊富です。妊活・妊娠中だけでなく、すべての女性に飲んで欲しいサプリメント(^^)/

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